初めての畳替えを検討されているお客様へ

畳の種類や施工方法など、何をどのように選べば良いのか全く分からない事が多いかと思います。
最終的には当工房が現調とお見積りに伺い、お客様とご相談の上で決定させていただきますが、事前情報として以下の案内をご覧くださいませ。

畳替えをご依頼される際、大きく分けて以下の3点を決めていただきます。

長方形の畳(標準形)

長方形の標準畳
最も一般的な畳の形で、古くより多く採用されてきました。
お部屋の柱の出っ張り合わせて、部分的にL字にカットしたり三角形に加工する事もあります。
通常、畳の両端には畳縁(へり)が縫い付けられています。

正方形の畳(琉球畳)

正方形の畳
お部屋すべての畳を半畳サイズで製作し敷き込みます。
通常、畳の両端には畳縁(へり)を付けずに制作するので、へりなし畳と呼ぶこともあります。
また琉球畳とは、厳密には植物の七島藺を使って製作された畳のことを指しますが、それには畳縁が付いていない為、今では「琉球畳=へりなし畳」と認識されることが多くなりました。

張替えとは

畳の表面のゴザを畳おもてと呼びます。
その畳おもてと、畳へりだけを新しく交換する事を「張替え」と言います。
畳おもてを替えるので「おもてがえ」と言ったりもします。

畳の土台である畳床はそのまま再利用します。

メリット
費用 畳床は再利用する為、新調と比べ費用を抑えれます
工期が短い 通常、引取りから納品まで1日で対応可能です
デメリット
耐久年数が短い 畳床の傷みや凹凸がある場合、摩耗により長持ちしない可能性があります
形状の変更不可 通常形の畳から琉球畳などが出来ず、現状の形を変える事ができません
和室が使えない 当日対応でも数時間は和室を使えない状況が発生します

尚、張替えが出来ずに新調しか選べないケースがありますのでご注意ください。

注)張替え不可、新調になります
  • 長方形の畳(標準形)から、琉球畳などの正方形の畳へ替える
  • へりありの畳から、へりなし畳に替える
  • 畳の土台が藁素材で、和紙畳へ替える
  • 畳床を30年近く替えておらず、表面の凹凸や土台のたわみがある
  • 畳と畳の隙間が、空き過ぎている
  • 畳床にダニやカビが発生している

新調とは

畳の土台や芯材のことを、畳床(たたみどこ)と呼びます。この畳床と表面の畳おもてを新しく交換します。つまり畳を丸ごと新品にする事をいいます。
新調をして畳床を一度交換すれば一般的に約20年間は使用できるので、次回は表面だけの張替えが可能です。

メリット
耐用年数が長い 一度新調で新しくすれば、通常の環境下では畳床は約20年以上持ちます
形状を選べる 通常の長方形の畳や琉球畳、へりの有無など好みの形状に対応できます
衛生面 畳床のカビやダニを一掃できます
デメリット
費用が高め 張替えと比べ材料や廃棄代など手間が掛かるため費用が高くなります
工期 採寸から納品まで1週間前後かかる場合があります。※お部屋は使えます。

国産いぐさの畳おもて

いぐさの畳おもて
香りや肌触りなど自然の風合いを味わえます。

国産いぐさ畳はこちら

和紙の畳おもて

琉球畳の各色
カラー豊富で組合わせ自由、お洒落な雰囲気を味わえます。

和紙畳(へりあり)

和紙畳(へりなし・琉球畳)

畳床(たたみどこ)

新調をご注文の場合には、畳の土台である畳床も選んでいただきます。

畳床の種類には、建材床やケナフ床、藁床などがあります。現在では住宅様式の変化による機能性や価格面から、ほぼ建材床を使用します。また、畳床が少し硬く感じられる方にはクッション材を付ける事も可能です。踏み心地が最も柔らかいケナフ床もご用意しております。

この記事を書いた人

畳工房大阪

畳工房大阪

初代 伊三郎が畳材の卸業に従事後、
大正9年に魚田畳店を創業
産経新聞、松原市広報誌にメディア掲載
厚生労働大臣認定 一級畳製作技能士在籍

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